Friday, September 22, 2006

RocketQueen HISTORY(TRUE) 2006 / "Beyond Good and Evil [The End Of The RocketQueen part.1]"


2006.3.11 吉祥寺CRESCEMDO
RocketQueen THE LAST LIVE
"The End Of The RocketQueen" -Rest In Peace-

最終公演。事実上、このBANDの解散LIVEである。BAND内で解散決定してから約半年、遂にその日を迎えた。ここに至るまでは極自然であったと思う。すでに各メンバーの心の中で解散に向けて心構えができていたからである。HP上のラスト1週間のDairyの中でそれぞれがこのBANDに対する最後の思いを語っている。そして、最終公演を成功させ最後の花を咲かせるために全員が一丸となっていた。

SET LISTは中々スムーズに決まってはいなかった。自分が全員に「最後に自分のやりたい曲を演奏しよう」と各メンバーに意見を求めるが、あまりしっかりとした意見は帰ってこなかった。
それならばと、自分が往年の楽曲を織り交ぜてSETを組んだ。それがこの日のSET LISTである。

最後に聖飢魔Ⅱの「嵐の予感」という、今までのカバー曲でも至上最高峰の難易度を誇る楽曲をカバーしRocketQueenというBANDは「実は演奏力もあるんだ」という提示をしたいというメンバーの意見もあり、最終公演で披露されることとなった。そして自分もこの曲でのみ、久しぶりにGuitar/Vocalで参加することとなった。曲調がバラードっぽいことや、Guitarを持って歌うということはフロントに立ち尽くすことになる状況も考慮し、椅子に座って弾く事にしていた。
リハの段階で久々のGuitar演奏にまず機材の整備が大変だった。回路がサビだらけでまともに音すら出ない状態である。何とか当日まで間に合わせて、こぎつけたがこの1曲のために調整が本当に大変であった。

本番前、リハが終るとメンバーと共に吉祥寺の散策へ。おそらくはもう、この町へ久しく来ることもないだろうと思っていたため時間の限りあちこちへ。JAP工房なんてトコまで行ってみたり。このマニアックな店が数多く立ち並ぶ面白い町並みに改めて感心をする。実際食どころも数多くあり、グルメの町でもある。

さて、この日の出演は最後のトリ。夜、大体21時近くの出番。リハの終ったのが14時ぐらい。この間何してりゃいいんだ?ってくらいホント時間を持て余していた。自分は時間の許す限りGuitarの練習。


開演時間も迫り、会場には様々な方々が押し寄せる。
Turboも来ていた。解散が決定した時点で彼には絶対に見に来て欲しいと願っていたし、最後の最後で再び彼に会えたのは嬉しい限りだ。
余談であるが、Shinjiも来場していたとの報告もある。
このBANDを去っていったメンバーからも今もなお、熱く思いを寄せていたことに自分は本当に「誇り」に思えた。



そして満を持して出番が来た。
機材をセッティングしている途中に全て"Rocket"のつく題名の曲を場内に流してみたり、Guitar/YU:ZIの「前説」をしたりと、最終公演でのプレミアに事欠かない。
自分達も何より「楽しみに」していたし、それだけであったのだ。

中期のLIVE(Turbo在時期)でよく使用したSE "ETERNAL MELODY"が会場に響き渡る。
早くも会場から歓声が上がっていた。
SE終了と共に間髪いれず演奏開始。最後もやはりQUEENBEE ROCKETで最初を飾った。
超満員のCRESCENDOに最初からヒートアップする。しかしあくまで冷静に演奏することだけを考えていた。
この日のSETはBAND至上ないほどの長丁場。自分は例え途中で声が出なくなってもそれはそれでとも考えていたが、実際は絶対にかつてないほどのベストの歌をこの会場の皆に届けたかった。
最後の自分達の姿を焼き付けるように見ている観客の中には歴代Guitaristほぼ皆来場していたとのコト。
そして他の数多くのBANDのメンバーも多く押し寄せ、RocketQueenの最後を見送るべく皆で祝福しに来てくれたようだ。そしてどの曲もこの最後の演奏でもあることから、メンバー皆がそれぞれに思い返して感慨深く演奏していたようだ。

続いて演奏されたのは何と"誰がために鐘は鳴る"。この曲は最初期の楽曲であり、YU:ZIが加入後は演奏されていなかった。最終公演ではこの5年間の結集とのことで選ばれ実際最初で最後の演奏となる。
中盤でもLIVEヴァージョンの煽りをいれ会場を盛り上げる。この短くも無駄のないシンプルな楽曲で捻じ伏せる。

そのまま3曲目へ突入。"GLORY EYES"をここで挿入した。自然に前回の大宮でやった曲は外すため、ここで披露となる。サビでは会場に歌を求めたが、しっかりと自分達の所まで声が返ってきていた。非常に胸に染みる思いでもあった。満員の会場からこうしてレスポンスが取れることに感無量になる。

そのまま流れを止めずに課題曲の"嵐の予感"に。YU:ZIの当日スタッフに椅子とマイクスタンドを運んでもらい、手早く準備。その間曲の歌詞をTsuyoshiが語り調で繋ぐのだが、会場からは何故か笑いが(笑)彼のキャラクターが成せる技だろうか。自分は緊張していた。歌いながらもリハでは難なく弾けた進行もぎこちない。ここに来て最初で最後の1発のみの披露曲にガチガチだったようだ。
曲がここまでほとんど止めずに演奏を続けているため自分の鼻をすするヒマさえなく、歌っていて鼻声の自分に気づく。そしてソロではYU:ZIとのツインハモリも何とかキメる。ここで自分は歌いながらGuitarのチューニングのズレに気づく。しかしどうにもならないためそのまま乗り切った。
多少の声のかすれもこの楽曲の切なさに味を添えた。

演奏終了とともにさっさと機材を片付け、"STAND ALONE"が続く。アタマから5曲連続である。この今だかつてない飛ばしっぷりも最後ならではである。しかし、各メンバーも集中していたこともあり大きなミスはここまで全く見受けられない。むしろ至上最高の演奏である。元々、メンバーのテンションが高いLIVEほどその出来は比例して良いのだが、今回もまさにその様子が伺える。

Diechanは最後に自分が演奏したい曲に、この曲を挙げていた。自分でもこの曲こそがRocketQueen至上最もメンバーの個性が発揮された唯一無二の曲だと信じている。この曲は全員がフロントであり、見所・聴き所ともに十分な曲である。この曲がLIVEのやや中盤に位置し、構えているのは極当然のことであると思う。最後の、「夢見続けた輝きの中へ」のフレーズで自分は言葉につまった。何故ならば「今、この時こそが」その輝きの中であったからである。自分の目に映った「最高の輝き」を目の当たりにして心から感動をしていたのだ。


ここで自分から「解散」に向けての挨拶をし、TsuyoshiのMCへと繋ぐ。
彼がどんなに声を張り上げても、終始和やかな空気が流れるのは本当にキャラクターの持ち味であると考えられる。この彼のキャラクターなくして後期RocketQueenは語れない。事実彼により場面の転換となるのは、自分がMCを得意としないし、スタンスとしても話して場面を繋ぐことよりも1曲でも演奏したいし、楽曲の情景を曇らせる言葉は発したくもなかった。
様々な理由からBANDとの折り合いを付けてきたが、TsuyoshiがMCとして前に出ることで事態が丸く収まった感もある。

そしてTsuyoshiのスラップから始まる"PROVIDENCE"からようやく、この日中盤にようやく差し掛かろうとしていた。

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